後遺障害とは
交通事故が原因で、被害で受けた肉体的な障害や精神的な苦痛が、将来的に回復の見込めない状態になる事を言います。
交通事故に遭ってしまい、その時は痛みなどがなかったけど、どうも首が痛い。しかし、病院に行ってお医者様に診断してもらったけど悪いところが見当たらない。その後も回復も見込めないし、やっぱりあの時の交通事故が原因なのかもしれない。
その様な症状が続く場合、自動車保険の後遺障害の等級の14 級にあてはまる可能性がございます。
後遺障害の「等級」とは
後遺障害の等級とは、後遺障害が残ってしまったときに適切な賠償金をもらうため自賠法(自動車損害賠償保障法)で定められた大切な基準です。障害の種類や部位ごとに細かく35系列に分け、どの等級に当たるのかを審査するという方法で後遺障害等級の認定が行われます。
本来もらえるはずの賠償金を受け取れないおそれがありますので、後悔しないためにもぜひ後遺障害の等級認定を受けましょう。
後遺障害等級は、保険会社に対して書面で証明する必要があります。必要書類・資料を提出し、審査を受けることで認定されます。
必要書類
- 自賠責保険支払請求書兼支払指図書
- 印鑑証明書
- 交通事故証明書
- 事故発生状況報告書
- 診療報酬明細書及び診断書
- 後遺障害診断書
- レントゲン、MRI等の画像
どうやって決まるの?
交通事故による後遺障害等級は1級から14級までに分かれています。また要介護かそうでないかで、後遺障害1級と後遺障害2級はさらに分かれています。後遺障害の認定を受けるためには、『どの等級に当てはまっているか?』『事故との関係性』『労働能力の低下の度合い』などを書面から判断していきます。
等級確定までの流れ
- 医師に後遺障害診断書を出してもらう
- 後遺障害診断書を保険会社に提出します
- 保険会社から損害保険料率算出機構へ送付されます
- 後遺症について調査が行われ、結果は保険会社に通知されます
- 保険会社から認定結果が通知で届きます
後遺障害の認定される部位と症状の例
交通事故で,主に認定される後遺障害になります。
- むち打ち
- 低髄液圧症候群
- 高次脳機能障害
- 外貌醜状
- 上肢機能障害
- 下肢機能障害
- 目,耳,鼻,口の後遺障害
- うつ病,PTSDなど